INJUS/『ケンカツ』に中間事業者の取次を認める「エージェント制度」を導入!

INJUS IT導入補助金に関するリリースです。IT導入補助金とはITツールを導入しようとする事業者に対して、ITツール導入費用の一部を補助する制度です。

コンセプト・改修箇所の個別解説①

株式会社INJUS(本社:東京都港区、代表取締役:鹿山 瞬)は、LINEを使った建設マッチングサービス『ケンカツ』に「エージェント制度」を導入する考えを発表しました。本プレスリリースでは制度の詳細や導入の背景・目的を記載しています。

 

  • エージェント制度導入の背景

□マッチングやシェアリングの利点と課題
「ITの力で広くユーザーを集約し、システムで適切に差配する」
「マッチング」と括られるこのスキームは、汎用的かつ代表的なITの活用事例となり、選択肢の最大化や中間を抜くことによる商流のスリム化が見込まれます。
労働(スキルシェア)の視点からも、人材の占有を回避し、本当に足りていない箇所に満遍なく行き渡るようにする、結果として働き手の価値向上に繋がり、対価を増やせるという、理想的な状況が生まれると考えられています。
ケンカツもその目的としてサービスを運営しており、この方向性は今後も変わりません。

一方、見ず知らずの者同士が新しく出会うことで恩恵を受けるということは、それ故にトラブルも起こり得るということです。
特に建設業の場合、労働者本人に関すること(スキル・人間性)や社会保障に加え、労働災害に関する煩雑な事務手続きが加わります。
以上から、とりわけ建設業界の労働市場にマッチングサービスを提供するということは、中間がいない弊害についての対応策とセットで、サービスのブラッシュアップや制度設計を実装していくべきと考えています。

 

  • エージェント制度の概要

□エージェントの存在価値
上記の課題を解消しうる一つの仮説として、今回のコンセプト発表&システム改修に「エージェント制度」を取り入れることとしました。エージェントは「受発注者双方のマネージメントや手続き業務を代行しつつ、労働力の流通を促す役割を担ってもらう存在」と定義しています。
また、将来的には職人の教育や育成、建設職人のキャリアアップを支援頂くことを期待しています。旧来の徒弟制度とは異なる職人育成機会を設け、建設業の慢性的人手不足や若者離れの抜本的解決に繋がればと考えています。

ケンカツでは、職人登録の際に就労に関するアンケート調査を行なっていますが、「一人親方」としての働き方を希望されている割合が多いという結果が出ています。営業や段取りを必要としている層ということになり、関わり方にもよりますが、一部のケンカツユーザーにとってエージェントは価値ある存在になりえると考えています。

なお、社員職人として建設会社に直接雇用されるケースは今回の制度を想定していません。その場合、ケンカツLINE内に求人募集を掲載するサービスを提供しており、雇用関係を持つ形での働き方についての受け皿については別途用意しています。
(ただし、例えばオフィスワーカーの場合、企業と転職者を取り持つ立場として、転職エージェントやキャリアコンサルタントが存在しますが、建設人材業界において同様のサービスを受ける機会は滅多にありません。そこで、エージェントはHR業務全般を担う可能性も感じています)。

以上、双方の利害が一致し、受発注者間のマッチングが円滑に進むようであれば、むしろ中間を抜くべきではないと考え至った次第です。

とは言え、サービス運営側から働き方や仕事のやり方を指定することはありません。また、上記の結果、労働と賃金の流れが多重化するようなことにもしません。あくまでも選択肢の一つとして想定し、サービスの中に用意しておくだけに留めます。
エージェント制度を選択するかどうか、最終的な判断は実際に働く人に委ねる仕様になっています。

□システム上の対応
「エージェント」は「一般会員」とは別のプラン扱いとなり、各種特典や利用制限の解除をご用意しています。
11月の製品版では「エージェント」という管理者権限が実装されていますが、一般会員としての利用実績などを鑑み、一定の要件をクリアした上で昇格させて適用していくことを考えてます。
また、本制度の是非や改善点など、LINEの一斉送信を使ってアンケートを実施し、実際のユーザー様と丁寧なコミュニケーションを実施した上、総合的に判断していきます。

【会社概要】
株式会社INJUS
東京都港区六本木4-9-2 俳優座ビル713号室
電話:03-6435-5061
FAX:03-6435-5062
メール:info@kenkatsu.tech
webサイト:https://controller.kenkatsu.tech
代表取締役:鹿山 瞬